サプリメント、食事、ツボ・・・軽い偏頭痛には、これらも確かに有効な手段です。しかし、それでも症状が改善しない場合は、頭痛に詳しい医師を探して診てもらいましょう。
■よい医師を見つけるには
最近では、インターネットなどで、頭痛に詳しい医師が見つけやすくなっています。また偏頭痛に悩む人たちのコミュニケーションもさかんになりつつあります。ネットやクチコミの情報を参考にしたり、かかりつけの医師に紹介してもらうなどして、偏頭痛のことを分かってくれる医師を見つけ、受診しましょう。
全国慢性頭痛の会で、全国のドクターを紹介しています: http://www.headache.jp
■受診の前にチェック!
<ネットやクチコミで病院を見つけた場合>
・前もって病院の受付へ電話をして、頭痛に詳しい医師の診察日時を確かめましょう。
(くれぐれも医師本人を呼び出さず、受付で聞くこと!)
<かかりつけの医師に紹介してもらった場合>
・紹介状があれば持参しましょう。
・受診前にあらかじめ、病歴や発症した頃の頭痛の状態、現在飲んでいる薬のリストなどを、メモに記録しておきましょう。ポイントだけ書いて、長々と書かないのがコツです。
・医師との相性が悪いと感じたら、何度でも病院を変える勇気を持ちましょう。
■こんな医師には注意しよう!
まだまだ頭痛を軽くみている医師は多く、病院の医師すべてが頭痛治療に通じているわけではありません。以下のような医師にかかってしまったら要注意。
・きちんと話を聞いてくれない。
・発症当初の頭痛の重要性など、頭痛診断のポイントを押さえていない。
・CTやMRIを撮っただけで、問診もなく診察が終わる。
・簡単な問診だけで、一般的な鎮痛薬を処方される。
・薬の説明をしてくれない。
■偏頭痛の今後
日本は、頭痛治療に関してはかなり遅れているそうです。9万人いるとされている開業医のうち、きちんと偏頭痛治療薬を処方している医師は2000~3000人程度とか。この事実を知ったときは、あまりの少なさに目眩がしましたが・・・。
つまり、偏頭痛で受診しても正しい診断をしてもらえず、適切な治療が受けられない人がかなりの人数いる、ということなのです。(一説では、慢性頭痛で受診した人の半数は、頭痛治療を受けられなかったとか!)頭痛に詳しい医師を探して受診を、と私が訴えるのはこのせいです。
また欧米では「慢性頭痛は病気である」と広く認識されていますが、日本ではまだまだ「慢性頭痛イコール怠け病」という状態。これでは医者に行くどころか、偏頭痛予防のサングラスや耳栓をしただけで(たとえそれが会社の中ではなく通勤時だったとしても)上司にイヤミを言われ、さらにストレスを増やして偏頭痛を悪化させてしまいます。
近年、生活に対する考え方でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)ということが盛んにいわれています。WHOによると、偏頭痛で失われる年月は推計2年。しかも20~40代の最も人生の充実期のうちの2年間なのです。偏頭痛を我慢して過ごして(頭痛がない時期でもそれに怯えていて)、人間らしい望み通りの生活を送っているといえるのでしょうか。
現在の日本に蔓延する偏頭痛への誤解を解き、病気だと本人も周りも認識したうえで、きちんとした治療をおこなってゆく。さらに家族や会社もしっかりフォローしてゆく。……それが偏頭痛を治し、また偏頭痛を発症しないためにも必要だと言えるでしょう。
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