日本人の3人に1人(約3000万人)は頭痛を持っています。「頭が痛い」はありふれた症状なので、外来患者の約10%は、そう訴えます。頭痛のなかには、生命の危機に直結したものもあるので、きちんと見極めましょう。


■偏頭痛

偏頭痛の8割は女性に起こっています。

・840万人(15歳以上の国民の8.4%)が偏頭痛に悩んでいる。
・女性に多い頭痛(生理や排卵と関連しているから)。
・頭の片側だけが痛む頭痛といわれているが、両側が痛む人も少なくない。
・ズキンズキンと拍動感のある頭痛で、日常生活や仕事に支障が出るほどひどく痛む。
・吐き気や嘔吐を伴い、光や音に過敏に反応。
・頭痛が起きる前に、「予兆」「前兆」を伴う場合がある。
・高い確率の親子間の遺伝。
・脳の血管の拡張と炎症が、偏頭痛の原因。


■緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭痛の7~8割をしめる頭痛です。日本では、この緊張型頭痛のことを「頭重(ずおも、ずじゅう)」といっています。


・2200万人(15歳以上の国民の22%)が悩んでいる。
・中高年に多く、男性女性は問わない。
・頻度は月に数回ほどから毎日連続とさまざまで、いつともなく始まってだらだらと持続する。
・後頭部から首筋にかけて痛むことが多く、頭全体や帯状に痛む場合もある。
・肩こりや顎関節症を伴なうことも多い。
・締めつけられるような痛み方で、頭に重石を載せられているような重苦しい頭痛。
・頭痛の起こり方から「反復性」と「慢性」に分けられる。
・偏頭痛と違う点は、多くは頭の両側が痛むこと、そして吐き気・嘔吐・音や光に対する過敏がほとんどないこと。


■群発頭痛

群発頭痛は男性に多い頭痛です。

・20~30歳代の男性に多い。
・片側の眼やこめかみがえぐられるように激しく痛み、頭をかかえて転げまわる場合もある。
・頻度はほぼ1日1回(2日に1回~1日8回の幅)、持続時間は15分~3時間。
・いったん起こり始めると、1~2ヶ月間の間毎日痛む。
・睡眠中に起こりやすく、また決まった時間に現れやすい。
・発作の間、頭痛がある側にあらわれる症状は、眼の充血、涙、鼻汁、顔からの発汗、まぶたの腫れなど。
・患者の出る頻度は、1年で1万人に1人。
・眼の奥の血管拡張が原因とされている。


■危険な頭痛

くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎などの脳の病気で、頭痛が起こることがあります。死に直結する病気なので、頭痛症状に次のような特徴があった場合は「危険な頭痛」を疑い、脳神経外科や神経内科へ行くべきです。

・これまで経験したことがない頭痛。
・バットで殴られたような突然の頭痛。
・いきんだり、頭を振ったりするとひどくなる頭痛。
・1ヶ月間にだんだんひどくなる頭痛。
・高熱を伴う頭痛。
・神経の異常を伴う頭痛。
  麻痺、しびれ、けいれんがある。
  ものが見えにくくなったり、二重に見えたりする。
  めまい、ふらつきがある。
・精神の異常を伴う頭痛。
  意識があやふやになったり、言うことが変になったりする。
  人柄がかわってしまったり、ボケてしまったりする。



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